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最注目「今月の逸品」小高有機米(震災を乗り越えて、今年も宮城に旨い米が出来た!)

「小高有機米」の原点

「イネは土で作れ」と言われるように、うまいお米づくりの基本は土づくりです。「小髙米」は1975年から牛糞堆肥を用いて土づくりをしています。慣行農法による稲作では、春の田植え時に化学肥料が用いられ、その後も化学肥料による追肥が行われます。化学肥料による米づくりは、自然に逆らい、稲にも無理をかけているのではないでしょうか。稲本来の力を最大限に引き出し、米本来の味を最大限に引き出す。「小髙米」の原点です。

Mg/K比(苦土・リン酸散布)

うまいお米を作るうえで重要なキーワードであるMg/K比。お米の味を判定する基準となる数値のなかで、いちばん信頼のできる数値がMg/K比です。Mg/K比とは、玄米に含まれている主要ミネラルのうち、マグネシウムとカリウムを分析した比率Mg/Kで、Mg(マグネシウム)の割合が高い程、甘みの強い粘りのあるお米になるということが、専門機関の研究によって明らかになっています。「小髙米」は、出穂40〜45日前の時期に苦土(Mg)・リン酸を散布します。この有機苦土リン酸の散布は、うまいお米づくりには欠かせない省略してはいけない作業です。お金もかかる、なにより暑さが身に応える大変な作業です。でもやらなければいけない。うまいお米をつくる農家のこだわりです。

LOHASな農業、「人にやさしく地球にやさしく」

「牛は大地を耕し、人は心を耕す」
うまいお米づくりに欠かすことのできないのが牛糞堆肥です。堆肥は田んぼに散布され、土を、大地を耕します。大地に育まれた稲わらは大事に集められ、牛の粗飼料になります。また籾から玄米に脱穀する際に排出される籾殻は、牛の敷材になります。牛と共に営む米づくりは、捨てるものが一切ない「完全循環型農業」です。天を敬い、米を仰ぎ、水を治め、牛を友に。そして人に、地球にやさしく。

詳しくは「小高有機米」ホームページで

小高有機米:写真
旨い米。震災後も代わり無し。

はじめに、東日本大震災にて被災された方々には心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い完全復興をお祈り申し上げます。

私も阪神淡路大震災を経験しました。突如として訪れる強烈な揺れは言葉を越え、人としての冷静さなど誰も持ちえないことを教えられた覚えがあります。この震災をはるかにしのぐ今回の恐怖は、津波、放射能事故と言う気の遠くなる災害を伴い、正に未曽有の出来事です。
東北地方は、日本の食を支える大きな柱が何本も立っている地域。この地の復興なくして、美食の国の復活はありません。

今回ご紹介する「小高有機米」。このお米の生まれ故郷は、宮城県小牛田(こごた)。宮城県はご存じの通り、被災地です。
先日、そこから新米が送られてきました。お礼の電話も忘れ、まずはひと釜炊飯を。
熱々のご飯は、噛めば噛むほどに甘味が口にあふれ、とにかく旨い!そこには生産者である小高さんの意気を十分に感じるばかりではなく、「プロとしての誇り」をも味に伴わせていました。昨年より旨いかも・・・。
小高さんからのコメントにもあります通り、独特な方法でこのお米は作られます。小牛田周辺の稲作地にはそれほど良い水があるわけでもなく、土も平凡。しかし小高さんは自らの論理で米を作りつづけ、「米作りの変人奇人」と近所の人から揶揄されても自らの考えを曲げずに素晴らしい「小高米」を完成させました。「毎年、新しいことの連続。それが米作り」と小高さん。

はた、と気づきました。米作りは料理と同じなんだなぁ、と。
一日に何度も作る料理と、年に1度しか結果を見ない米つくりという差はあるにせよ、そこにある工夫と努力、それに直感(感性)。そしてオリジナリティが命であることは、全く同じなのだということです。「食べてもらう」という最終目的は、食べる人の最終目的である「生きる」をより幸せなものに高める仕事であることを、小高さんは一粒の米に託しています。

何も出来ないのでは、という失望から始まる復興も、そういう想いの仕事が重なることで、きっと素晴らしい未来が待っていることを、この地の人たちはご存じのようです。

産業フードプロデューサー 中村新

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