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勉強になる「今月の一軒」  vol. 11
茅乃舎

今や全国百貨店、商業ビル施設に18店舗を展開している茅乃舎。元々醤油を作っていた久屋醤油屋がどうすれば醤油を買ってもらえるか、を考えた末、日本料理の基礎味となる「出汁」をもっと使ってもらえれば、醤油にもつながっていくと見解し、出汁屋としてのブランドをスタートさせたのが始まりです。今では出汁商品、醤油商品などの調味料はもちろんレトルト商品から明太子商品、ごはんのお供などあらゆる商品を揃えています。
この茅乃舎、店舗展開はもちろんですが売上の大きな柱となる展開が通販事業。この事業を支えているのが福岡博多駅から車を走らせ約50分、山と川、豊かな緑に囲まれた自然食レストラン「茅乃舎」であるといえます。ネット販売は顔が見えず、商品を手に取ることができないマイナス面がありますが、直接家に届くこと、アマゾンなどの当日注文当日宅配などのような今の驚くべきスピードの利便性もあり、ネット販売への抵抗感を持つ消費者は減りまさしく新たで大きな市場となっています。ネットやパソコンが不得意であった高年齢層の消費者も足腰の衰えなどで外に出づらくなるなどの問題も家に届けてくれることで解消されアイパッドの便利さに使いこなす人々も増えており、消費者の年齢層幅は広がり、この市場はご承知の通りこれからますます大きくなると思われます。

このネット販売(通信販売)への信頼性を茅乃舎は自然食レストラン茅乃舎で価値得ているといえます。顔の見えない通販事業、消費者はどこに信頼を置くかといえば、それはやはりどんなブランドで、そしてどんなスタイルで商品作りを行っているかを確信出来る証拠を掴むことです。茅乃舎はその証拠作り、ブランドの方向性の象徴を自然食レストラン茅乃舎で表現しています。博多から車でしか行けないわざわざ感と期待感、その期待に応える道を曲がると見えてくる見事な茅葺きの屋根の一軒家の店構え、緑茂る山々に川のせせらぎ、非日常の時を味わえる限定感、店内の本物の作り、入口の室礼、専任のスタッフがお帰りまで担当してくれる接客、テーブルにはお客様の名が入った敷紙でのおもてなし、そして料理は五感を感じさせる演出と味わいの数々。お料理を楽しめる館の隣では自家焙煎コーヒーを味わえる茶舎、館に付随する形で楽舎というイベントや料理教室など食を伝えていく場も揃えます。この茅乃舎を実際に運営していることで茅乃舎のスタイルが確率され、消費者に発信、信頼を獲得、更に商品価値を高めており、どういったブランド作りであるかも明瞭にわかる故、現在のスピード感のある店舗展開を可能にしているといえます。

ブランドの根幹作り、わざわざ博多へ赴いてでも見る価値のあるお店です。