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最注目「今月の逸品」  vol. 22
はんなり京都味 西京漬

京都の人気は、日本だけではなく世界中からも昔から変わりなく高く、また高級ホテルからゲストハウスまで話題の宿泊施設が次々と建設されている今の京都を見ると、更に人気はあがり、世界のあらゆる人々が訪れる観光地であることは間違いありません。世界で最も影響力がある旅行雑誌の一つとされる米「トラベル+レジャー」の読者による人気投票では2014年初めて世界の観光都市の1位となった京都市はインバウンド(外国人観光誘致)戦略を強化。東京五輪が開かれる2020年には、外国人宿泊客を現行の3倍に増やし、観光消費額を1兆円にするという高みを目指しているといいます。この世界中の人々が京都に持つ魅力の強さは、観光、寺、神社などの京の歴史が築いた名所、茶・花・着物・器などの文化、そしてその強さだけに踏み止まらず現代の芸術や技術、デザインをそういった歴史や文化の中にうまく溶け込ませ、新しい発信をしているからに違いありません。

そしてなにより忘れてはならない京都の魅力の一つが京料理。ご承知のとおり2013年12月4日に和食がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)無形文化遺産に登録され、このことは日本の食文化が世界に価値を認められたことを意味しています。京料理とは京の風土や文化で培われ、料理の味だけではなく盛り付けの美しさ、室礼、雰囲気の全てを含めて五感で楽しむ料理と言われており、その京料理の代表といえるのが西京漬けを焼いた「西京焼」です。串でうたれた流線型に波打つ姿、皮目にうっすらとついた焼き目に美しく光る白身。食べると口の中でほろりと崩れ、味わうと程よく漬けられた味噌の風味が口の中に広がります。醸す優しく穏やかな味わいはまさにはんなり京都味。新鮮な魚の刺身の美味しさとはまた違う、醸すことで生まれる新たな美味しさ。京都の料理屋で出される西京焼きの贅沢な味わいは至極のひととき、外食だからこそ味わえる京味の逸品といえます。

この京味の逸品を家庭でも簡単で手軽に味わうことのできるお店があります。その店が西京漬けのお店「京都一の傅」。本店は京都の中心四条にあり、錦市場のすぐ近く、柳馬場通りに面した見事な一軒家を構えています。創業は創業昭和2年、何百年もの歴史を持つ老舗が多い京都の中では、老舗と呼ばれるまでではありませんが「京都一の傅」で味わえる西京漬はどれも老舗級の味わいです。この「京都一の傅」の西京漬けを作る際に必要な西京味噌床に使用するお味噌は以前このコラムで紹介したこともあるあの西京白味噌の老舗より特別に取り寄せた西京味噌。故に味噌の美味しさは間違いありません。更にこの西京味噌に吟味した酒・醤油・塩を秘伝の配合で味噌床を作り、美味しい部分だけを贅沢に使用した魚を漬け込み、一枚一枚人の手で西京漬けを丁寧に作られています。西京漬の美しさはもちろんですが、この味噌床の美味しさはかなりのレベル。以前特別に分けていただいた味噌床で魚や野菜を漬けるとほぼどんな素材でも至極美味しい味噌漬けに仕上がります。この味噌床販売されていたら是非買いたいと思うほどです。(残念ながら販売されておりません)
この一の傅の西京漬け、本店でももちろん購入でき、ネット販売、そしてカタログでの葉書注文でパソコンが苦手な人でも簡単に購入することが出来ます。一番人気の銀たらはなかなか家庭で出せない料亭レベルの味わいてお勧めですが、私の今一押しはイカの味噌漬け!そしてイカのトマト味噌漬け!!イカの柔らかで程よい歯ごたえ、淡白な味わいに味噌の風味が程よくのっており、家族揃って「美味しい!」の絶賛の声。トマト味も程よいトマトの酸味とイカの味わいが絶品!一度是非お試しください。

京都本店では2階個室にてゆっくりとお昼のみコースでのお料理がいただけ贅沢な時間を過ごすことが出来ます。人気故に予約必須です。
京都一の傅 http://www.ichinoden.jp/